97/12/14(日)

ル・シネマ2(渋谷)

サリー・ポッター

サリー・ポッター, パブロ・ベロン, ヒースコート・ウィリアムス

新作の脚本執筆が思うように進まない映画監督サリー・ポッターは、パリの街でふと訪れた劇場で、情熱的なタンゴを踊るダンサーに心を奪われる。そして彼女は有名なダンサーであるその彼、パブロ・ベロンにタンゴのレッスンを申し込む。

音楽家、映画監督、女優、ダンサーなど多くの顔を持つサリー・ポッター(「オルランド」)が、自らの経験をもとに綴る情熱的な恋愛模様。印象的な構図で静止する時間と身震いするほど官能的･情熱的･魅惑的なダンス・シーンの連鎖、映画という｢虚構｣の世界に監督自身が登場し｢現実｣との境界を次第に消し去っていく展開、そして彼女の作品らしい絶妙のリズム感と音楽達。全ての要素が彼女の強烈な個性を発する、まさにポッターの作品。

☆☆☆☆☆(少し迷ったが、この個性的な作品に欠点を見つけられなかった)

情熱に始まり恍惚で終わる12の授業<レッスン>。

かなり混雑しております。早めに受け付けを済ませておきましょう。

97/12/13(土)